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写性 …SHASEI…
第2章 生い立ち
沙織の母親の葬儀で父親と話す。
お祖母ちゃん子だから、これからが大変だとこぼしていたが、それでも養子縁組は拒まれた。
そして沙絵の機転で手紙のやり取りをするようになり、お手伝いさんの協力で会うこともできた。
沙織との約束を果たしたい。
沙絵を沙織の二の舞にさせたくない。
そんな思いで毎日通っていた。
寝込んでいると言われても同じ時間に会いにいく。
沙絵の好きそうな花や食べ物を持って…
「お嬢様はあなたからのプレゼントだと聞いて、喜んでいただいた物を召し上がられるんです。
他の物はほとんど手をつけられないほど具合が悪いのに…」
「そうですか、では明日から喉ごしがよく栄養のある物にしますね。」
「ぜひ、お願いします。」
あぁ、せっかくお父様と会えるようになったのに…
私は喘息の発作を起こしてしまっていた。
お祖父様が心配して部屋にきた。
「あ、会いたくない。嫌い…」
ひゅーひゅーと喉が鳴る中でそう言うと、お祖父様が悲しそうな顔で出ていった。
でも嫌いなものは嫌い。
あぁ、お父様今日もくるかなぁ。
お父様のプレゼントなら食べたい。
お祖母ちゃん子だから、これからが大変だとこぼしていたが、それでも養子縁組は拒まれた。
そして沙絵の機転で手紙のやり取りをするようになり、お手伝いさんの協力で会うこともできた。
沙織との約束を果たしたい。
沙絵を沙織の二の舞にさせたくない。
そんな思いで毎日通っていた。
寝込んでいると言われても同じ時間に会いにいく。
沙絵の好きそうな花や食べ物を持って…
「お嬢様はあなたからのプレゼントだと聞いて、喜んでいただいた物を召し上がられるんです。
他の物はほとんど手をつけられないほど具合が悪いのに…」
「そうですか、では明日から喉ごしがよく栄養のある物にしますね。」
「ぜひ、お願いします。」
あぁ、せっかくお父様と会えるようになったのに…
私は喘息の発作を起こしてしまっていた。
お祖父様が心配して部屋にきた。
「あ、会いたくない。嫌い…」
ひゅーひゅーと喉が鳴る中でそう言うと、お祖父様が悲しそうな顔で出ていった。
でも嫌いなものは嫌い。
あぁ、お父様今日もくるかなぁ。
お父様のプレゼントなら食べたい。