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写性 …SHASEI…
第2章 生い立ち
「お母様の温もりが残っている間だけですよ。硬直が始まってしまいますから…」
「わかりました。」
僕は赤ちゃんの背中を撫で、沙織の髪を撫でながら、二人を抱き締めた。
「沙織、頑張ったね。赤ちゃん、元気だよ。約束は守るから…」
ところが、法律の壁に阻まれてしまう。
「沙織さんの血縁者はいますか?」
「いえ」
「まずは、赤ちゃんの出生届けを出して、その後にお母様の死亡届けを出してください。順番を間違えないでくださいね。」
役所に行き、婚姻届けは拒絶される。届け出時点で死亡しているからと…
そして、出生届と共に養子縁組をしようにも、親権者の意志がないと拒絶される。
やむなく出生届と死亡届を出すことになる。
「あの、赤ちゃんの名前は、」
二人で顔を見てから決めようと言っていたので、沙織の希望すら聞いていなかった。
「さえです。」
「こちらの欄を記載してくださいね。」
そして、やむなく沙織の実家に連絡を取ることになる。
親権者代理として養子縁組を認めてもらうために…
結果、沙織を死なせたのは僕ということで、養子縁組は認められなかった。
僕は自分の実家に戻った。沙絵の養子縁組を認めてもらうために、毎日沙織の実家に行けるように…
「わかりました。」
僕は赤ちゃんの背中を撫で、沙織の髪を撫でながら、二人を抱き締めた。
「沙織、頑張ったね。赤ちゃん、元気だよ。約束は守るから…」
ところが、法律の壁に阻まれてしまう。
「沙織さんの血縁者はいますか?」
「いえ」
「まずは、赤ちゃんの出生届けを出して、その後にお母様の死亡届けを出してください。順番を間違えないでくださいね。」
役所に行き、婚姻届けは拒絶される。届け出時点で死亡しているからと…
そして、出生届と共に養子縁組をしようにも、親権者の意志がないと拒絶される。
やむなく出生届と死亡届を出すことになる。
「あの、赤ちゃんの名前は、」
二人で顔を見てから決めようと言っていたので、沙織の希望すら聞いていなかった。
「さえです。」
「こちらの欄を記載してくださいね。」
そして、やむなく沙織の実家に連絡を取ることになる。
親権者代理として養子縁組を認めてもらうために…
結果、沙織を死なせたのは僕ということで、養子縁組は認められなかった。
僕は自分の実家に戻った。沙絵の養子縁組を認めてもらうために、毎日沙織の実家に行けるように…