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写性 …SHASEI…
第18章 日常
「お父様、お父様とお母様が初めて愛し合った時のお話をして…」
翌日、沙織を偲ぶ時に沙絵が言い出した。
何をもってその話が知りたいのか…
二人きりの生活で欠けているのはそこだ。
詰めた話をすると相手しかいない中で沙絵が頼れる人はいない。
だから、沙絵の思うままに答えてしまっていた。
「高校生になってからだったんだ。」
「いくつ?」
「15歳の春…
僕と沙織は同じ高校に入ってね。
中学までは皆一緒にあがってきたけど、高校は色んな中学から集まるからね。
沙織は高校に入ってすごく人気があったんだよ。
僕は焦ってしまってね。
沙織の全てを自分のものにしたかった。
普段から一緒に帰ってそのままどちらかの家に寄って勉強したり一緒にいたからね。
僕の部屋に来た時に…」
「そう…」
「その後はね。僕の家に、あの部屋の荷物がしまってある蔵があったんだよ。
誰も使ってなかった蔵に隠れ家を作ったんだ。
そこでよく愛し合った。」
「お母様に本を見せたり、縄で縛ったりはしたの?」
「いや、そのとき僕は見つけたものは、大人の普通じゃないことだと思ってたからね。
沙織に、そんな性癖があると知られたくなくて
そういうことはしなかった。」
翌日、沙織を偲ぶ時に沙絵が言い出した。
何をもってその話が知りたいのか…
二人きりの生活で欠けているのはそこだ。
詰めた話をすると相手しかいない中で沙絵が頼れる人はいない。
だから、沙絵の思うままに答えてしまっていた。
「高校生になってからだったんだ。」
「いくつ?」
「15歳の春…
僕と沙織は同じ高校に入ってね。
中学までは皆一緒にあがってきたけど、高校は色んな中学から集まるからね。
沙織は高校に入ってすごく人気があったんだよ。
僕は焦ってしまってね。
沙織の全てを自分のものにしたかった。
普段から一緒に帰ってそのままどちらかの家に寄って勉強したり一緒にいたからね。
僕の部屋に来た時に…」
「そう…」
「その後はね。僕の家に、あの部屋の荷物がしまってある蔵があったんだよ。
誰も使ってなかった蔵に隠れ家を作ったんだ。
そこでよく愛し合った。」
「お母様に本を見せたり、縄で縛ったりはしたの?」
「いや、そのとき僕は見つけたものは、大人の普通じゃないことだと思ってたからね。
沙織に、そんな性癖があると知られたくなくて
そういうことはしなかった。」