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写性 …SHASEI…
第21章 猫
お父様は座って話をするよう勧めてくるが、私は勉強があるからと断って部屋を出た。
あの人と話すことなどないし、二人と一緒に居たくない。
部屋に戻っていつも通り勉強した。
間近であの人を見て、少し安心した部分と、憎むべき対象がはっきりした。
あの人もお父様のことはよく知らない。一番身近にいるのは私だ。
そして二人の様子を窺うのもやめた。もう直接見ないと気が済まないから…
あの人が結婚している限りお父様との関係は変わらない。ならば近くにいて本当に大事なのは私だとわからせればいい。
昼食に呼ばれた。あの人は帰ったようだ。
「沙絵、一緒にお話くらいしても良かったんじゃないの?」
「勉強があるし、話すことがないから…
何を話せばいい?
お父様がどうすれば何度もいきながら喜ぶかを教えるとか?」
「いや、いいよ。沙絵が嫌なら別にいい。」
お父様は悲しそうな顔をして食器を下げにいった。
私も何か探さなきゃ、何か夢中になれるものを…
あの人と話すことなどないし、二人と一緒に居たくない。
部屋に戻っていつも通り勉強した。
間近であの人を見て、少し安心した部分と、憎むべき対象がはっきりした。
あの人もお父様のことはよく知らない。一番身近にいるのは私だ。
そして二人の様子を窺うのもやめた。もう直接見ないと気が済まないから…
あの人が結婚している限りお父様との関係は変わらない。ならば近くにいて本当に大事なのは私だとわからせればいい。
昼食に呼ばれた。あの人は帰ったようだ。
「沙絵、一緒にお話くらいしても良かったんじゃないの?」
「勉強があるし、話すことがないから…
何を話せばいい?
お父様がどうすれば何度もいきながら喜ぶかを教えるとか?」
「いや、いいよ。沙絵が嫌なら別にいい。」
お父様は悲しそうな顔をして食器を下げにいった。
私も何か探さなきゃ、何か夢中になれるものを…