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写性 …SHASEI…
第23章 さるすべりと朝顔
絵を描き終えると、お父様があの人に縄化粧を施す。着物は羽織ったままで、お父様が手を潜らせて股縄と亀甲縛りにする。

大して肌には触れていないのに、あの人は喉を晒して吐息を漏らす。聞こえないはずの甘い声が聞こえたような気がした。

もう外で肌を晒すことに慣れてしまったのか、縄化粧で欲を孕んだのか、縄目が良く見えるように大きく着物を開いている。

亀甲縛りの目に寄せられていびつに突き出る乳房も、その尖った先っぽもイヤらしくお父様を誘惑していた。

お父様は黙ってまた絵を描き始めたようだ。

イヤらしい身体をなぶってやりたい。はしたないと虐めてやりたい。
二人の中に混ざりたかった。

突然あの人の身体が仰け反る。
お父様が何か持っている。帯締めだ。
帯締めを鞭にして叩いているようだ。

あの人が首を振って拒むとお父様が着物の下帯を渡す。あの人はそれを丸めて自分の口に押し込んだ。

声が出ないように自分の口を封じたのだろうか、あの人は膝を擦り合わせながら鞭を受ける。

お父様は鞭を左手に持ち変えて、鞭打ちながら絵を描き始めた。

面白い、狂っている愛情表現。
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