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第28章 除夜の鐘

｢わぁ、サンタクロースって私のこと、ちゃんと見てるのね。｣

私は本当にサンタクロースを信じていた。
この時期になると、お父様がプレゼントの選択に頭を悩ませているとは知らずに…


今年のプレゼントは靴や鞄、コートに帽子、手袋にマフラー、冬の外出用のセットだった。


外出時間はだいぶ長くなり、お昼を外で食べて１日出歩けるようになっていた。

でも、買い物時の店員さんなど、私が話をする相手は限られていた。

それに一人で外出するのは到底無理な状況だった。


でも、外出するようになった私をサンタクロースはちゃんと知っていて応援してくれている。

それがとっても嬉しかったのだ。

早速プレゼントを身に付けて近くの公園に出かける。

学校が休みに入っているのか、同じくらいの子がたくさん遊んでいた。

自転車や板にタイヤの付いた乗り物で、めいめい公園にやってくる。

ボールなど持ってきたおもちゃで皆グループになって遊んでいた。

遊び方に特に決まりはない。人数が増えたり、分かれて違う遊びを始めたり、学校でも友達なんだろうか…

男女混ざってそれぞれ好きなように遊んでいた。