パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 水仙

車で出かける。今日から英会話のスクールに入る。
新しいことにドキドキしていた。

一人用の机と椅子が、黒板に向かって並んでいた。

パソコンでの学校でも、授業の様子で黒板と机が映っていて、先生が喋る授業があるから、
普通の学校ではそうやって授業をしているというのは知っていた。

でも、今日は実際にここに座って勉強するんだ。先生があそこに立つんだ。

お父様は廊下で待っていてくれる。

だいぶ早くついて教室に一番で入った。

廊下には見学用の椅子があるけれど、心配なのかお父様は立ってガラス窓のついた入口にいてずっと覗いていた。

｢三ヶ月ごとに新しいクラスが始まるから、皆が今日初めての子なんだよ。｣

お父様が教えてくれた。

私だけが後から混ざるんじゃないから大丈夫。
自分に言い聞かせていた。
10分前になると次々に子供たちが入ってくる。

机に名前の書かれたプレートがあり、各々自分の名前を探して席についていった。

学校が一緒の子もいるのだろうか、一緒に話しながら入ってくる子たちもいるけれど、
席が一人ずつ離れているので、分かれて座っていった。


もうすぐ授業が始まる時間。ドキドキしながら先生が来るのを待つ。