パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第29章 水仙

ｶﾞﾗｶﾞﾗ…

お父様が立っていない方のドアが開く。

金髪に白い肌、青い目の男の先生だった。

｢Hello｣

｢はろー｣

半分くらいの子が真似て言う。

｢Repeat after me、後に続いて言ってみてください。｣

｢Hello｣

｢Hello｣

教室いっぱいに皆の声が響く。

｢My name is Peter｣

｢My name is Peter｣
｢My name is ×××｣

Peterと言う子と違う子で最後が割れる。

｢Helloは、こんにちは…My name isは、私は何々です。自分の名前を紹介する時に使います。

僕の名前はピーターです。皆さんよろしくね。｣


｢よろしく。｣

｢日本語はここにでます。皆さんは僕の後に続いて英語を言ってください。｣


ﾐｨｰﾝ…

スクリーンが出てくる。そこに先生が喋った言葉の日本語が表示されるらしい。

そんなことより、初めて見る外国人のピーター先生が気になって仕方ない。

お父様も背が高いけど、更に背が高く、たくましい体つき、彫りの深い顔立ち、巻き舌の発音、
何より、青と表現するにはもったいない輝くその瞳に囚われた。

綺麗な目、あんなに透き通っていて、あの瞳で見る世界は、全て青みがかっているのだろうか。