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写性 …SHASEI…
第29章 水仙
沙絵には辛い冬の時期がいっそう沙絵を苦しめる。

でも沙絵は賢くて強い子だ。冬の寒さにも負けずきっと花を開かせてくれる。
そう信じていた。

英会話スクールで慣らして4月から学校に行かせようと思っていたが、毎日一人で通えるようになるのは当分先のことになるだろう。

通信の学校と並行させ、中学受験も視野にいれた。
一人だけ後から入る環境は厳しいだろうから…

沙絵の発作は3日ほどで収まった。そしてしきりに英会話スクールを辞めたくないと言う。

いい機会なので、僕の考えを話した。

「春から普通の小学校に通ってみたらどうかと思っているんだけど…」

「う…ん」

「たぶん最初は毎日通うのは難しいと思うからね。パソコンの学校も続けるようになると思うよ。
どうかな。」

「普通の学校に行ってみたい。」

「じゃあ無理をせず頑張っていこうね。」

「うん。」


そうはいっても、体調を崩しやすい季節、なんとか英会話スクールを休まずに行ったものの、数週間ごとに発作や熱を出しながら、冬の季節を過ごしたのだ。
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