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第29章 水仙

｢面白いなSae｣

Shouはピーター先生との会話が終わるまで隣にいた。でも、邪魔にならなかった。


ピーター先生が私の瞳を覗くように机に肘をつき近づく。
青い瞳に自分が写りこむのが見えた。

青みがかった私…

でも先生も私と同じように世界が見えるんだ。

近くで見る先生にドキドキしてShouなど居るのも忘れていた。

｢Sae、また来週な。｣

｢Shou、またね。｣

私は荷物をまとめてお父様のところにいった。

｢沙絵、今日はどうだった？｣

｢楽しかった。｣

｢それは良かった。｣


でも思ったより緊張していたのか、私はまた帰りの車で寝てしまい、しかもその晩発作まで起こしてしまう。


｢やっぱり無理させているのかな…｣

お父様の独り言だ。

｢だめ…やめないよ…Shouとも…友達になったし…ピーター先生が…好き…だから…｣

｢じゃあ、ちゃんと休んで早く治さなくては…｣

｢う…ん｣

つい漏らした言葉に沙絵が反応する。
せっかく頑張っているところを辞めさせたくない。
でも、沙絵の体調が一番大事だ。

沙絵が僕の漏らした言葉に反応する。

続けたいというから、早く休むように言う。

ピーター先生か…
しょう君とは仲良くなったようだけど、沙絵の好きなのはピーター先生のようだ。