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写性 …SHASEI…
第31章 春爛漫
「お父様、今年の誕生日は欲しいものがあるの。」
「何?」
「デジカメじゃないカメラが欲しいの。」
「何が違うの?」
「フィルムに焼き付けるの。だから、失敗もあるけど、手直しも出来ないし、本当に1枚しかないものが出来上がるの。」
「わかったよ。」
頑張っている沙絵のワガママを聞いてやりたいと思った。これを機に沙絵のカメラ、写真に対する思い入れが益々本格的になっていくのだ。
ピンポーン…
「たぶんShouだわ。」
しょう君が来るのは日課になっていた。彼も予定がある時は、ポストにプリントを入れて帰るだけのこともある。
だが今日はちょっと頼みごとをしてあった。
「沙絵、お誕生日おめでとう。」
「あ…えっ?」
「しょう君こっちにおいで…」
応接間に皆で腰掛ける。
「沙絵お誕生日おめでとう。」
「う…うん…」
「これ…プレゼント…」
「開けて見ていい?」
「う…うん…」
可愛い花柄のハンカチと、消しゴムだった。
「ありがとう…
でも変な組み合わせ…」
「なんだよ…ちゃんと考えがあるんだから…
泣くようなことがあっても涙ふけるように、
勉強間違えても、すぐ消せるように…
何度でもやり直しグッズさ。」
「何?」
「デジカメじゃないカメラが欲しいの。」
「何が違うの?」
「フィルムに焼き付けるの。だから、失敗もあるけど、手直しも出来ないし、本当に1枚しかないものが出来上がるの。」
「わかったよ。」
頑張っている沙絵のワガママを聞いてやりたいと思った。これを機に沙絵のカメラ、写真に対する思い入れが益々本格的になっていくのだ。
ピンポーン…
「たぶんShouだわ。」
しょう君が来るのは日課になっていた。彼も予定がある時は、ポストにプリントを入れて帰るだけのこともある。
だが今日はちょっと頼みごとをしてあった。
「沙絵、お誕生日おめでとう。」
「あ…えっ?」
「しょう君こっちにおいで…」
応接間に皆で腰掛ける。
「沙絵お誕生日おめでとう。」
「う…うん…」
「これ…プレゼント…」
「開けて見ていい?」
「う…うん…」
可愛い花柄のハンカチと、消しゴムだった。
「ありがとう…
でも変な組み合わせ…」
「なんだよ…ちゃんと考えがあるんだから…
泣くようなことがあっても涙ふけるように、
勉強間違えても、すぐ消せるように…
何度でもやり直しグッズさ。」