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写性 …SHASEI…
第34章 百合
「ねぇねぇ…2年のバスケ部の部長と…1年の茶道部の○○ちゃん、リリィらしいよ。」
写真部の活動はシャッターを切る瞬間以外は移動時間か手作業だから、活動イコールお喋りといった感じになっている。
顧問の先生も毎日来るわけでないし、ファンクラブの活動報告やらも、並行して行われている。
「沙絵様がもしリリィなら、どっち役かしら?」
「てか、バスケ部の部長と茶道部のカップルは、やっぱり部長さんが男役?」
「そりゃそうでしょ。現に、茶道部の子が毎日スポドリ差し入れしてるらしいし…」
「そこ、お抹茶じゃないの〜?」
キャァキャアとたわいもない話題が続く。
「で、沙絵様は?」
「沙絵様は誰のものにもならないわよ。」
なんだかわからないけど話題にされているから口を挟む。
「あのね。『誰か』の以前に『もの』じゃないから…」
「きゃぁあああ…私、沙絵様のモノになりたぃぃ〜」
「はぁぁ…
ねぇ…ところでリリィって何?
また、新しい活動?」
「新しくはないけど、活動と言えば活動かな。
かなり限定された二人単位の…」
「何それ…」
「沙絵様、リリィの人たち見たことないの?
例えば、○○先輩と△△先輩たちなんか、校内でも堂々と腕組んで歩いてるじゃない。」
写真部の活動はシャッターを切る瞬間以外は移動時間か手作業だから、活動イコールお喋りといった感じになっている。
顧問の先生も毎日来るわけでないし、ファンクラブの活動報告やらも、並行して行われている。
「沙絵様がもしリリィなら、どっち役かしら?」
「てか、バスケ部の部長と茶道部のカップルは、やっぱり部長さんが男役?」
「そりゃそうでしょ。現に、茶道部の子が毎日スポドリ差し入れしてるらしいし…」
「そこ、お抹茶じゃないの〜?」
キャァキャアとたわいもない話題が続く。
「で、沙絵様は?」
「沙絵様は誰のものにもならないわよ。」
なんだかわからないけど話題にされているから口を挟む。
「あのね。『誰か』の以前に『もの』じゃないから…」
「きゃぁあああ…私、沙絵様のモノになりたぃぃ〜」
「はぁぁ…
ねぇ…ところでリリィって何?
また、新しい活動?」
「新しくはないけど、活動と言えば活動かな。
かなり限定された二人単位の…」
「何それ…」
「沙絵様、リリィの人たち見たことないの?
例えば、○○先輩と△△先輩たちなんか、校内でも堂々と腕組んで歩いてるじゃない。」