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写性 …SHASEI…
第36章 別れ
最初の一年は新しいことばかりで戸惑いもあったが、あとの2年はあっという間に過ぎ去った。
私の作品集はアルバムという形になっていったけど…
翔が失敗はないと言うので分けずに綴るようにした。
そんなアルバムが何冊にもなっていた。
受験もないし、敷地内の別校舎に移動するだけ…高校生になるという意識はあまりなかった。
「沙絵、またまたお久しぶり〜
というか会えて良かった。」
「翔、どうしたの?」
「いや、もう沙絵と電車で会うこともなくなるからね。
それを直接伝えたかった。」
「え?どういうこと?」
「うち、高校は別のところになるんだ。それに、選抜選手になったから、サッカー部の寮に入るようになる。
家を出るんだ。」
「そうなの?遠いの?」
「いや、県内なんだけど、食事とか生活面も管理するために寮に入るんだよ。
だから、沙絵とばったり会うこともなくなると思うんだ。」
「そうなんだ。サッカー大変だね。」
「大変じゃないよ。やりたいことができるんだから、嬉しいよ。
サッカー選手になる夢へ近づいていくんだからね。」
また背が高くなった翔の顔は見上げるようになっていた。
相変わらず私をガードするように立ってくれる。
私の作品集はアルバムという形になっていったけど…
翔が失敗はないと言うので分けずに綴るようにした。
そんなアルバムが何冊にもなっていた。
受験もないし、敷地内の別校舎に移動するだけ…高校生になるという意識はあまりなかった。
「沙絵、またまたお久しぶり〜
というか会えて良かった。」
「翔、どうしたの?」
「いや、もう沙絵と電車で会うこともなくなるからね。
それを直接伝えたかった。」
「え?どういうこと?」
「うち、高校は別のところになるんだ。それに、選抜選手になったから、サッカー部の寮に入るようになる。
家を出るんだ。」
「そうなの?遠いの?」
「いや、県内なんだけど、食事とか生活面も管理するために寮に入るんだよ。
だから、沙絵とばったり会うこともなくなると思うんだ。」
「そうなんだ。サッカー大変だね。」
「大変じゃないよ。やりたいことができるんだから、嬉しいよ。
サッカー選手になる夢へ近づいていくんだからね。」
また背が高くなった翔の顔は見上げるようになっていた。
相変わらず私をガードするように立ってくれる。