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写性 …SHASEI…
第37章 思わぬ障害
部長は携帯をかざし副部長の携帯に通話する。互いにオンフックにして校長室の生中継をするようだ。
コンコン
「失礼します。」
「なんだね。君たちは。」
「今回、うちの部員の作品が問題になっているとお伺いして、部の責任者として同席させていただきます。」
「き、君たち…」
何故か校長の動揺の方が大きいようだ。
「あなたたちには関係ないでしょ?これは私と学校との問題でしょう?
子供の出る幕じゃないわ。」
女狐がイライラしながら言い放つ。
「校長先生、どうも要求は、慰謝料か学校からの謝罪の形、さしづめ成績を上げてくれとか、進学に有利になるよう取り計らってくれというものらしいです。」
「わ…わ…私はそんなことは一言も…」
「では、お金や評価をあげるなどの要求は思ってもいないということでよろしいですか?」
校長のほぅっとつく安堵の音まで携帯が拾ってくれる。
「違うわよ。人をクレイマーみたいに言わないでよ。私は娘の…」
「侵害された肖像権をどうしてくれるんだ…という訴えしか持っていない…ですよね?」
「そ、そうよ。」
「ならば、学校とお母様の問題でなく、娘さんと撮られた写真の問題で、部の責任者として私達が関わりないとは言えませんよね?」
コンコン
「失礼します。」
「なんだね。君たちは。」
「今回、うちの部員の作品が問題になっているとお伺いして、部の責任者として同席させていただきます。」
「き、君たち…」
何故か校長の動揺の方が大きいようだ。
「あなたたちには関係ないでしょ?これは私と学校との問題でしょう?
子供の出る幕じゃないわ。」
女狐がイライラしながら言い放つ。
「校長先生、どうも要求は、慰謝料か学校からの謝罪の形、さしづめ成績を上げてくれとか、進学に有利になるよう取り計らってくれというものらしいです。」
「わ…わ…私はそんなことは一言も…」
「では、お金や評価をあげるなどの要求は思ってもいないということでよろしいですか?」
校長のほぅっとつく安堵の音まで携帯が拾ってくれる。
「違うわよ。人をクレイマーみたいに言わないでよ。私は娘の…」
「侵害された肖像権をどうしてくれるんだ…という訴えしか持っていない…ですよね?」
「そ、そうよ。」
「ならば、学校とお母様の問題でなく、娘さんと撮られた写真の問題で、部の責任者として私達が関わりないとは言えませんよね?」