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写性 …SHASEI…
第38章 羽化
日本を出たい。
Iの国に行きたい。
僕や私という男女の区別のない自由の国へ。
私はそのための準備を始めた。そして自分に欠けたところがあることもわかってきた。
「沙絵、誕生日に何が欲しい?」
お父様はいつまでも私が子供だと思っている。
「お父様、今年の欲しいものは、物じゃないの。」
「じゃあどうすればいいかな…」
「当日、私の話を聞いて…」
「わかった。」
私は引き続き準備をした。お父様に認めてもらえるための資料集めを…
「お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。」
フゥゥゥゥ…
「おっ、今年もいい年になるね。」
「そうだといいわ。」
「ところで話とは?」
「うん…私アメリカに行きたいの。」
「友達と旅行とかかな?」
「ううん、留学して、そのままアメリカで生活したいの。」
「そのままって?」
「まずは留学でいって、向こうで基盤を作ってアメリカで生きていきたいの。」
「何で?」
「写真の勉強して向こうでカメラマンになりたいの。」
「留学なら、まだわかるけど、カメラマンは日本でもできるんじゃないかな?」
「日本はだめよ。自由がなさすぎる。私アメリカ人になりたいの。」
Iの国に行きたい。
僕や私という男女の区別のない自由の国へ。
私はそのための準備を始めた。そして自分に欠けたところがあることもわかってきた。
「沙絵、誕生日に何が欲しい?」
お父様はいつまでも私が子供だと思っている。
「お父様、今年の欲しいものは、物じゃないの。」
「じゃあどうすればいいかな…」
「当日、私の話を聞いて…」
「わかった。」
私は引き続き準備をした。お父様に認めてもらえるための資料集めを…
「お誕生日おめでとう。」
「ありがとう。」
フゥゥゥゥ…
「おっ、今年もいい年になるね。」
「そうだといいわ。」
「ところで話とは?」
「うん…私アメリカに行きたいの。」
「友達と旅行とかかな?」
「ううん、留学して、そのままアメリカで生活したいの。」
「そのままって?」
「まずは留学でいって、向こうで基盤を作ってアメリカで生きていきたいの。」
「何で?」
「写真の勉強して向こうでカメラマンになりたいの。」
「留学なら、まだわかるけど、カメラマンは日本でもできるんじゃないかな?」
「日本はだめよ。自由がなさすぎる。私アメリカ人になりたいの。」