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写性 …SHASEI…
第40章 薔薇の絵
「いずみさん、どうして逃げ出そうとしたの?」
沙絵がいずみの頭を撫でて優しく話しかけた。
「痛いことはしていないじゃない。」
背中も撫でている。
「二人で気持ちよくなってたじゃない。」
優しく、撫でながら、穏やかな声で話している。
「私のペットが嫌だったの?
ならリードは外すから、でもね、首輪だけはして欲しいの。
貴女のために子供の時に用意していたものなの。」
コロの為にと急遽ネットで買わされた首輪が、いずみの為に用意したものだったとわかった。
歪んではいるが、いずみの存在を認め、プレゼントしようとしていたのだろう。
二人を見守っていると、
「ごめんなさい。」
その言葉はほぼ同時に二人の口から放たれた。
沙絵がいずみの肩を掴みゆっくりと起こす。
沙絵もいずみも涙を浮かべていた。
「まだ、あまり多くは話せないけど、私、いずみさんのこと嫌いじゃないのよ。」
沙絵がいずみの涙を拭う。
ようやく心の内を語り始めた沙絵を黙ってみていた。
そう、会話でわかり合えるはず、
8年かけて、二人きりの世界から君は外の世界を知ったのだから…
沙絵がいずみの頭を撫でて優しく話しかけた。
「痛いことはしていないじゃない。」
背中も撫でている。
「二人で気持ちよくなってたじゃない。」
優しく、撫でながら、穏やかな声で話している。
「私のペットが嫌だったの?
ならリードは外すから、でもね、首輪だけはして欲しいの。
貴女のために子供の時に用意していたものなの。」
コロの為にと急遽ネットで買わされた首輪が、いずみの為に用意したものだったとわかった。
歪んではいるが、いずみの存在を認め、プレゼントしようとしていたのだろう。
二人を見守っていると、
「ごめんなさい。」
その言葉はほぼ同時に二人の口から放たれた。
沙絵がいずみの肩を掴みゆっくりと起こす。
沙絵もいずみも涙を浮かべていた。
「まだ、あまり多くは話せないけど、私、いずみさんのこと嫌いじゃないのよ。」
沙絵がいずみの涙を拭う。
ようやく心の内を語り始めた沙絵を黙ってみていた。
そう、会話でわかり合えるはず、
8年かけて、二人きりの世界から君は外の世界を知ったのだから…