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写性 …SHASEI…
第40章 薔薇の絵
いずみさんが写真を見いっている。私はいずみさんがどうこの写真を受け止めたか知りたかった。

「ねぇ、いずみさん。
この対の写真にタイトルを付けるとしたら、なんてする?」



「『終宴』でしょうか…」


「違うわね。終わってないでしょう。
でも、気づいたかしら?
この写真、対のようでいて女の表裏を表してるのよ。」

「はい、わかります。
顔を見れば乱れて充たされた事後であるのに、
もう1枚は、待ちわびて誘いをかける事前のようです。」

「やはり、いずみさんは私達の作品の一番の観客ね。作り手の表現したいことをそのまま読み取ってくれる。」

私は話しながらいずみさんを愛撫し続けた。

お尻も吐息や声で、網目の感度チェックを続けた。

いずみさんは荒い吐息を漏らしそれに堪えている。


「タイトルはね。『淫欲』よ。

女は、何度でもイケるのよ、その欲は満たされることはないわ。終宴はないのよ。

貴女は名前の通り湧き出る泉、その水は涸れることはないの。

貴女の体に潜む水源を叩き出して教えてあげるわ。

愛なと要らない、sexがあればいいのだと、そんな淫らな体なんだと思い出させてあげる。」

写真をしっかり読み取ってくれるなら、私のことも理解してくれるはず…


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