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写性 …SHASEI…
第40章 薔薇の絵
「『終宴』というタイトルなら下の写真がぴったりよ。

お父様、今日はいずみさんの胸を貸してあげる。
好きにしていいわよ。」

僕は背中で話を聞いていたが沙絵に言われて振り返る。

沙絵も僕と同じ、写真という作品に欲を孕ませ、想いを乗せる。そして作品を見て欲情する。

僕は、着物の合わせを押し上げている自身に手を添えていずみに見せた。
いずみ…貴女もそうでしょう。

僕と沙絵の作品を、性癖を同じ感性で受け止めてくれるでしょう。


帯を落とす。
ようやくいずみは息を飲んで僕を見てくれた。

僕は着物も落とし近づいていく。
いずみは僕の全てを見て受け入れてくれるはず。

ああん…

沙絵も割れ目を舌で擽り愛撫を再開する。

いずみは蕩けた目で沙絵の『終宴』を見ていた。


筆を蜜壺にくわえ達する最中のワタシ。


飛び散る潮が宙を舞う瞬間、奥に男の下半身が写っている。

瞬間を捉えた動かない画像なのに、達して震えているのがわかる。

女の勢いに対し男の姿は終宴を告げていた。

実際はリングに咎められ、空イキのはずが、男は終わっているのだ。

男の欲は射精で涸れる。女は違うようだ。


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