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写性 …SHASEI…
第41章 蜘蛛
いずみさんは目覚めて1人で帰っていく。私は昨日の作品と今日のものにタイトルをつけ、私のスペースに飾った。

お父様は私の体のことを気遣ってくれた。まだ足りない。はっきりと私を抱いて欲しい。
でもそれは言わなかった。



カラン…カラン…

いずみさんがいつもの時間に訪れる。
支度をして来れるように玄関に籠と首輪を用意しておいた。


コンコン…

ドアの下の方でノックされる。そのままドアが開く気配がないので、迎えに行った。

ガチャッ…

「やっぱり、嬉しいわ、いずみさん。ペットらしくていいわ。」

いずみさんは首輪だけをつけた裸で四つん這いで待っていた。

そのままの姿勢ではドアが開けられないのだ。

「おはようございます。沙絵様…」

「おはよう、いずみさん。ノックが下の方でしたからもしかしてと思ったのよ。
本当に主を喜ばせるのが上手ね。」

私は嬉しくなって、しゃがんでいずみさんの頭を胸に埋めた。

「ようこそ。」

今日はやりたいことが沢山あるので、お父様は絵を描かずにアトリエで待機してもらっていた。

「ねぇ、此処に登って、」

いずみさんをソファーベッドに誘導した。

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