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写性 …SHASEI…
第41章 蜘蛛
いずみさんは犬に成りきって這って進みソファーに登る。

私は作品を隠すカーテンを開けた。

シャアアアアア…

タイトルを付けたギャラリースペースをいずみさんが見上げる。私は黙っていずみさんが見終わるのを待った。



『食卓〜食事風景〜』



テーブルの下にいるワタシと先生を横から撮ったものだった。

高さは部屋全体を写していて、立派な応接間、テーブルに広がるお皿、珈琲カップに指を通し、ソーサーに置いたところの先生。

先生は珈琲カップを見つめながら上気した顔をしている。


アングルとピントから、先生に視線がいくようになっていた。

先生の表情とサブタイトルがミスマッチだ。
そう思うとテーブルの下に視線がいく。

そこには、縄のビキニだけの裸体の女がいる。
四つん這いになり、乳首から鎖を垂らし錘を付けている女。

乳首は伸び、痛みを感じるが、女の内ももには蜜が垂れていて決して嫌がっていないとわかる。

女がそそりたつ男性器に舌を伸ばしている。
艶かしく揺れ動き、目の前のご馳走をどう味わおうかと、模索する瞬間を捉えた写真なんだと気づく。

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