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写性 …SHASEI…
第41章 蜘蛛
いずみさんが写真に夢中になっている間にお父様の縄化粧は仕上がった。

腕も纏めた亀甲縛りだけど、背中で腕をクロスされウエストの辺りから手を脇に出している。

脚もM字になっているが、太ももと脛を纏めるのでなく、2ヶ所くらいが各々縛られ間に縄が渡っていた。
つまりM字以上に伸ばすことはできないけど、曲げたり多少動かすゆとりがあるのだ。

膝の縄も背中の縄と結われているが、やはりゆとりがあり、閉じたり前後に動かせるようになっていた。

すべての縄の終わりが、背中でクロスした腕の部分で結ばれていた。

「沙絵、これでいいのか?」

お父様に確認される。
不思議そうに私を見るいずみさんに説明した。

「私の縛りは装飾だけだから、しっかり縛れるようイメージを伝えてお父様に頼んだのよ。」

そして写真を見る時間は終わったことを告げた。

「今日はいずみさんの本性を炙り出してあげる。」

ひぃっ…

「大丈夫よ、好きなことだらけだから。」

っうぅ…

沙絵さんの瞳が冷たい色になっていた。

恐ろしい…
多少の自由もあるし、蟹のように横歩きで逃げようか。
さもなくば、蜘蛛のように這っていこうか。
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