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写性 …SHASEI…
第41章 蜘蛛
ジャラララララ…

滑車を回して、鎖を下ろす。お父様がフックに腕の結び目に通すのを確認した。
ジャラ…ジャラ…

滑車を巻き上げていく。

お父様はフックと結び目を念入りに確認する。

滑車は天井の中央にあるが、いずみさんがいるのは部屋の隅に置かれたソファーの上だ。

私は迷わず滑車を回す。

いずみさんはこれから起こることの予想がついたのか、足を開いてソファーの縁に移動した。滑稽な動き、それは人のものではなかった。

「うふふっ…既にそれっぽい動きして、いずみさんセンスあるわ。」

いずみさんは怯えながらも、必死に部屋の中央に近づき身を丸めて備える。

大掛かりな実験が上手くいくのか楽しみだった。

縁にかけていた足が離れいずみさんが目を閉じる。

あああっ…

ジャラジャラジャラ…

下に落ちないように滑車を急いで巻き上げる。いずみさんは部屋の対角線を振り子のように揺れていた。

体は床を向いていた。

ジャラジャラジャラ…

あああっ…

揺れに声をあげているけどこれだけじゃないのよ。

ピシン…

っひゃぁああ…


お父様と私で対角線の隅に立ち、振り子のように揺れるいずみさんを鞭で出迎える。
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