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写性 …SHASEI…
第42章 犬
コンコン
「沙絵」
「いいわよ。」
「あまり眠れなかったみたいね。いずみさん、眠ってしまったわ。」
「大丈夫そうか?」
「体はね。
でも、何かあったら夜中でも来るようにいったわ。
いいわよね。」
「ああ、もちろんだ。」
「いずみさんのこと大事にするのよ。」
いずみさんの想いを伝えることはしない。それは二人がすべきことだから、
「沙絵に言われなくても…」
「だってお父様って、すぐに身を引いちゃうじゃない。」
でも、穏やかな性格のお父様が奪ってでも自分のものにするとは思えなかった。
「そう言われると…」
「今度逃したら、もうないわよ。」
「わかってる。」
「ああん…今日の躾は無理かしら…」
「言ってることがちぐはぐだぞ。」
「だって、いずみさん可愛いいんだもの。」
あ…寝てしまったんだ。
沙絵さんの背中が見える。テーブルで本か何かを見ているらしい。
先生は薔薇を花瓶に活けていた。
「あ…ごめんなさい…ワタシ…寝てしまったようで…」
「疲れてたのね。」
いずみさんの様子をみる。
「昨日の作品を見て欲しいの。起き上がれる?」
「はい。」
「お父様、ソファーに戻して壁に向けて。」
背中に手を添えていずみさんを立たせると、お父様がソファーを動かした。
「沙絵」
「いいわよ。」
「あまり眠れなかったみたいね。いずみさん、眠ってしまったわ。」
「大丈夫そうか?」
「体はね。
でも、何かあったら夜中でも来るようにいったわ。
いいわよね。」
「ああ、もちろんだ。」
「いずみさんのこと大事にするのよ。」
いずみさんの想いを伝えることはしない。それは二人がすべきことだから、
「沙絵に言われなくても…」
「だってお父様って、すぐに身を引いちゃうじゃない。」
でも、穏やかな性格のお父様が奪ってでも自分のものにするとは思えなかった。
「そう言われると…」
「今度逃したら、もうないわよ。」
「わかってる。」
「ああん…今日の躾は無理かしら…」
「言ってることがちぐはぐだぞ。」
「だって、いずみさん可愛いいんだもの。」
あ…寝てしまったんだ。
沙絵さんの背中が見える。テーブルで本か何かを見ているらしい。
先生は薔薇を花瓶に活けていた。
「あ…ごめんなさい…ワタシ…寝てしまったようで…」
「疲れてたのね。」
いずみさんの様子をみる。
「昨日の作品を見て欲しいの。起き上がれる?」
「はい。」
「お父様、ソファーに戻して壁に向けて。」
背中に手を添えていずみさんを立たせると、お父様がソファーを動かした。