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写性 …SHASEI…
第43章 卒業記念
色合せをせずとも、的確な色が作られていくのにも嫉妬する。

それだけ肌の色を知っているということだろう。

ワタシは卑しい考えしか浮かばなくなっていた。
沙絵さんの酷い拷問で心が捻れてしまったのだろう。

そう何度も言い聞かせながら、 長い時間をやり過ごした。

臍を中心に色付けが始まる。

『一番は命の源から描いていく。』

先生は臍が源と考えているということだろうか。

それは沙織さんと沙絵さんが繋がっていた証?

それとも臍の奥にある女の源が一番?

臍の周りの少女らしい窪み、少しの膨らみ、脚の付け根への窪みが色を持ち浮き上がってくる。

恥丘の茂みは後から色付けされるのだろう。

見えていない茂みの奥の恥丘が色をつけられた。

先生が丁寧にそこを筆で撫でる。

自分の絵ではないのに、ワタシは自分のそこに直接筆を置かれて擽られているようだった。

嫉妬と飢えから、心や思考から体が離れてしまったのだろうか。

恥丘を筆でなぞられる。
絵と同じように、無毛の丘に冷たい絵の具を含んだ筆が置かれ、
剥き出しの割れ目に向かってツツゥウッと筆が走る感覚を想像していた。

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