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写性 …SHASEI…
第45章 旅立ち
土日は荷物の整理やお父様のために作りおきできる料理に追われた。
前もってステイ先に送ったものもあり部屋は既にがらんとしている。
お父様はいざとなれば後から送れるといい、手荷物は最低限にするように言われる。
いずみさんを撮った写真は全部持っていくことにする。
そして私を描いた絵も数枚持っていく。
日曜日の午後、支度が終わってしまった。
「沙絵、最後にお願いがある。一緒に同じものを作品にしないか?」
お父様に言われて庭に出る。やはりこの季節、咲き乱れる薔薇が一番だった。
「でもお父様、写真と絵じゃ時間差がありすぎる。」
「沢山撮ればいいし、外でお茶にしてもいい。」
こうして私たちは薔薇に取り組む。
「お父様、出来た作品はどうするの?」
「僕は複製を作って後から送るよ。だから沙絵もアメリカについて現像して送ってくれないか。」
「同じものを持ち合うのね。」
「そうだ。」
「わかったわ。」
作品に取り組む。素の自分になる。そんな中でポツリポツリとお父様が話しかけてきた。
「本当に足りないものはないか?」
「沙織のことで聞きたいことはないか?」
「僕にできることはないか?」
前もってステイ先に送ったものもあり部屋は既にがらんとしている。
お父様はいざとなれば後から送れるといい、手荷物は最低限にするように言われる。
いずみさんを撮った写真は全部持っていくことにする。
そして私を描いた絵も数枚持っていく。
日曜日の午後、支度が終わってしまった。
「沙絵、最後にお願いがある。一緒に同じものを作品にしないか?」
お父様に言われて庭に出る。やはりこの季節、咲き乱れる薔薇が一番だった。
「でもお父様、写真と絵じゃ時間差がありすぎる。」
「沢山撮ればいいし、外でお茶にしてもいい。」
こうして私たちは薔薇に取り組む。
「お父様、出来た作品はどうするの?」
「僕は複製を作って後から送るよ。だから沙絵もアメリカについて現像して送ってくれないか。」
「同じものを持ち合うのね。」
「そうだ。」
「わかったわ。」
作品に取り組む。素の自分になる。そんな中でポツリポツリとお父様が話しかけてきた。
「本当に足りないものはないか?」
「沙織のことで聞きたいことはないか?」
「僕にできることはないか?」