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写性 …SHASEI…
第46章 出会い
時差のことと、お父様が寂しくなく、すぐにいずみさんに会える日曜日の夜の便での出発にした。
手荷物検査でエックス線を浴びるとネガが影響を受けるので、なんとか説得して、カメラを首から提げて搭乗した。
お父様とのコラボの写真を絶対ダメにしたくなかったから…
ピンクのショルダーバンドは翔からのプレゼントのネーム入り、かなり目立って機内に入った。
ゴールデンウィークより前の日曜日の夜の便、日本人より外国人の方が多く、レジャーよりビジネスでの来日からの帰国といった感じの乗客が多かった。
夜出発でアメリカの夕方に到着するので、またすぐ夜だ。飛行機に乗るのが初めてで緊張する。
私は離陸前から目を閉じてこのまま寝てしまってもいいと思っていた。
二人掛けのシートがドカッと沈む。
隣は体格の大きいアメリカ人男性のようだ。
シートの揺れに思わず目を開けると。
「sorry」
私は大丈夫だと伝えた。
「あなたはSae?」
「Saeとはあなたの名前?」
ベルトの名前を見たのだろう。
日本語は全く喋れないようだが構わず話しかけてきた。
「yes」
とだけ答えてまた目を閉じようとしたとき。
「Sae is Japanese」
「yes」
答えたのにもう一度同じことを言う。
手荷物検査でエックス線を浴びるとネガが影響を受けるので、なんとか説得して、カメラを首から提げて搭乗した。
お父様とのコラボの写真を絶対ダメにしたくなかったから…
ピンクのショルダーバンドは翔からのプレゼントのネーム入り、かなり目立って機内に入った。
ゴールデンウィークより前の日曜日の夜の便、日本人より外国人の方が多く、レジャーよりビジネスでの来日からの帰国といった感じの乗客が多かった。
夜出発でアメリカの夕方に到着するので、またすぐ夜だ。飛行機に乗るのが初めてで緊張する。
私は離陸前から目を閉じてこのまま寝てしまってもいいと思っていた。
二人掛けのシートがドカッと沈む。
隣は体格の大きいアメリカ人男性のようだ。
シートの揺れに思わず目を開けると。
「sorry」
私は大丈夫だと伝えた。
「あなたはSae?」
「Saeとはあなたの名前?」
ベルトの名前を見たのだろう。
日本語は全く喋れないようだが構わず話しかけてきた。
「yes」
とだけ答えてまた目を閉じようとしたとき。
「Sae is Japanese」
「yes」
答えたのにもう一度同じことを言う。