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写性 …SHASEI…
第48章 自慰
しかし、私はその表記も日本語のままと譲らず、
「Saeには参った。」
とまで言われた。
逆にそこまでこだわるなら、カメラマンの名前はどうするかと訊かれる。
『沙絵』にすべきではないかと…
でも、私はボブとジョンが呼ぶ『Sae』が好きだった。
そしてピーター先生の『Sae』
そして、それを聞いて翔が呼んでいた『Sae』
私も中学になるまで翔を『Shou』と呼んでたっけ…
『Sae』は黒塀を飛び出した時から、セカンドネームだったんだ。
「トム、そこは『Sae』でいいわ。
私カメラマンになってアメリカ人になりたいんだもの。」
「あ〜っはっはっはっ…Saeはやっぱり面白すぎる。
日本で見つけた掘り出し物のお宝だな。」
トムの絶対の予感が的中するとは思わず、私は本という形になる楽しみぐらいしかなかった。
「次は、試作品を持ってくるからそれまではネガを預かるよ。」
トムは、また次の予定に急かされて、アトリエから出ていった。
ネガが戻ってきたら、個展用の写真を焼き付けなきゃ…
明るい目標が出来てウキウキしていた。
「Saeには参った。」
とまで言われた。
逆にそこまでこだわるなら、カメラマンの名前はどうするかと訊かれる。
『沙絵』にすべきではないかと…
でも、私はボブとジョンが呼ぶ『Sae』が好きだった。
そしてピーター先生の『Sae』
そして、それを聞いて翔が呼んでいた『Sae』
私も中学になるまで翔を『Shou』と呼んでたっけ…
『Sae』は黒塀を飛び出した時から、セカンドネームだったんだ。
「トム、そこは『Sae』でいいわ。
私カメラマンになってアメリカ人になりたいんだもの。」
「あ〜っはっはっはっ…Saeはやっぱり面白すぎる。
日本で見つけた掘り出し物のお宝だな。」
トムの絶対の予感が的中するとは思わず、私は本という形になる楽しみぐらいしかなかった。
「次は、試作品を持ってくるからそれまではネガを預かるよ。」
トムは、また次の予定に急かされて、アトリエから出ていった。
ネガが戻ってきたら、個展用の写真を焼き付けなきゃ…
明るい目標が出来てウキウキしていた。