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第49章 出産

翌日にまたつけ回され、すぐに一緒に住みたいと返事をした。

一緒に暮らしたいし、もし何かあったら、トラウマを抱えた彼らに堪えられないだろう。

甘えるのも愛なのだと気づいた。

二人の行動力は凄かった。
グレン夫妻への説得、学校へのステイ先変更の手続き、ファンレターの私書箱化、トムとも連絡を取り、１週間後には一緒に暮らす手配をした。

ファンレターを見る限り、純粋に芸術として受けとめてくれた人。
単なるヌード写真集として、もっと過激なものを期待する人
ほんの一部ではあるが、sexしたいという欲望を剥き出しにした人もいた。

｢Sae、いよいよ明日だね。とはいっても、Saeはグレン夫妻のところには行かないで待つんだけどね。｣

レストランから車で二人の家に来て言われる。

明日の引っ越しは二人が立ち会うだけで私はここで待つのだ。

そして、グレン夫妻がこちらに来て送別会をすることになっていた。

｢ねぇ、私のこの髪好き？｣

｢うん、綺麗だ。｣

｢大好き。｣

｢明日、美容師さんが来て、凄く変わってしまったら、どう思う?｣

二人の知り合いの美容師に家に来てもらって、イメチェンをするのだ。