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写性 …SHASEI…
第51章 朝顔と曼珠沙華
そして二人に手を引かれ、もう1つの墓石に連れて行かれた。
『メアリーとジョアンナと共に…』
と書かれた墓石だ。
「ジョアンナは俺の妹、孤児院に二人で引き取られ病死した妹。
俺が医者を目指したのも、ボブと仲良くなるきっかけになったのも妹のおかげだ。」
「僕が彼女の死で自分を見失った時、懸命に世話してくれたのはジョンだ。
僕が彼女の後を追いかけようと考えていた時にジョンが言ったんだ。
『僕を愛している、俺の為に生きてくれ』ってね。
彼女の死を克服するには何年もかかった。
そして、友情以上の愛があると気がついた。
その時に僕たちの墓を用意したんだ。
ここにSaeのMamaの名前を刻もう。そして、僕たちと一緒に生きて、死を迎えたらここに一緒に入ろう。」
私は『yes』と答えた。
愛がわからない。
今もわからないのかもしれない。
でも、今を共に生きる。
それが愛なのかもしれない。
「Mamaの命日はわかる?」
「ええ、私の誕生日だもの。」
「じゃあMamaの名前を刻んで、皆の命日にはここに来よう。」
「そうね。」
ずっと受け入れられなかったお母様の死を、ようやく受け入れられたような気分だった。
『メアリーとジョアンナと共に…』
と書かれた墓石だ。
「ジョアンナは俺の妹、孤児院に二人で引き取られ病死した妹。
俺が医者を目指したのも、ボブと仲良くなるきっかけになったのも妹のおかげだ。」
「僕が彼女の死で自分を見失った時、懸命に世話してくれたのはジョンだ。
僕が彼女の後を追いかけようと考えていた時にジョンが言ったんだ。
『僕を愛している、俺の為に生きてくれ』ってね。
彼女の死を克服するには何年もかかった。
そして、友情以上の愛があると気がついた。
その時に僕たちの墓を用意したんだ。
ここにSaeのMamaの名前を刻もう。そして、僕たちと一緒に生きて、死を迎えたらここに一緒に入ろう。」
私は『yes』と答えた。
愛がわからない。
今もわからないのかもしれない。
でも、今を共に生きる。
それが愛なのかもしれない。
「Mamaの命日はわかる?」
「ええ、私の誕生日だもの。」
「じゃあMamaの名前を刻んで、皆の命日にはここに来よう。」
「そうね。」
ずっと受け入れられなかったお母様の死を、ようやく受け入れられたような気分だった。