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写性 …SHASEI…
第53章 薔薇と百合
「俺は、侍で…」

「じゃあ僕は忍者」

「私は烏龍茶」

バイトしてるレストランでディナーする。
目立つカウンターはやめて、角のテーブルに座る。

彼らは日本酒ベースの創作カクテルを注文していた。

「写真集、やっぱり『I』と同じように、ポージングしたものにしようと…」

「うん。」

「まずは、一人一人、そして二人、三人と増やしていくみたいな…」

「そうだね。あまりこだわらずに、沢山撮ればいいんじゃない?

本にならなくても、僕たちのアルバムにすればいいんだし…」

「オーダー、お任せ中トロとサーモンで…」

「僕はタコとウニ」

「じゃあ私はイクラと穴子」

「一人ずつのは、いつでも撮れるからさ。
平日でも、Saeの気分が乗ってる時に撮ればいいよ。」

「ねぇ、何でsushiって二つずつくるの?」

「こうやって、シェアするためじゃない?」

私は訊いてきたジョンのトロを奪った。

「ああっ…ならボブのウニもらおっ…」

「Sae…シェア説は適当だろ?」

ボブは言いながら、私のイクラを奪う。

「ああん、もう滅茶苦茶ね…」

「いいんじゃない?これが俺たちのスタイルだから…」
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