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写性 …SHASEI…
第53章 薔薇と百合
『ご希望なら一貫ずつお出ししますよ。もしくは三貫ずつでも…』

バイト仲間の女の子が、笑いながら応対してくれる。

「いや、大丈夫です。俺たち日本ルールに則って、俺たち流にアレンジして楽しむから…」

「ついでにオーダー、卵焼きのライスなし二つとハマチ」

「ホタテとカンパチ」

「青柳と甘エビ」

店員はニコニコしながら戻っていった。


「今日、気分がいいし、試しに撮ってみてもいい?」

「「いいよ、いいよ。」」

「う〜んやっぱり天ぷらもたべたいなぁ。」

「じゃあ、椎茸」

「私、アスパラ、それと茶碗蒸しも」

「「それも食べる。」」

お父様との関係を隠さなくてよいということは、だいぶ気を楽にさせてくれた。

二人も普段よりお酒のペースが早い。

味わいながら楽しみながらのディナーとなった。


「お腹いっぱい〜」

「歩きたくない〜」

「タクシーで帰ろっか〜」


三人で並ぶ時の私の定位置は真ん中だ。

「たまには二人が並んだら?」

「いいのSaeが真ん中で…」

「Saeが来る前二人きりはたっぷり満喫したし」

「Saeが真ん中でもこうやって触れ合ってるから〜」
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