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スローバラードを君に
第6章 蜜月
子供達の軽やかな笑い声や母親同士の他愛ないお喋りや、深い秋色に染まる木の葉が風に踊りカサリと音を立てる。
地面に落ちた乾いた葉を踏みしめながら俺は美名の後を付いて行く。
何を怒っているのか……それとも恥ずかしいのか?
女の子は、良く分からない事で泣いたり怒ったりする物だ。
本人にしてみればちゃんとした理由があるのだけれど、その理由を素直に口に出さずに唇を尖らせたり、声を険しくしたり瞳を潤ませるのだ。
胸の内を何も教えないくせに、こんな事を言うのだ。
――私の事、なんにもあなたは分かってないのね――
だが美名は、思った事はすぐに顔に出るし、言葉にしてくれる。
そんな所がまた堪らなく可愛いのだ。

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