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スローバラードを君に
第7章 junk vs シュガースパイス
ベンジャミンでのライヴが終わるまで――
いや、向こう一か月の間、美名は自分のアパートへ戻る事にした。
ベンジャミンは経営が思わしくなく、このままで行くと半年もしない内に閉店せざるを得ない状況まで追い込まれているらしい。
そこへ、ヒロヤが、ベンジャミンで開催されるこの先ひと月のライヴ全てにシュガースパイスもタイバンで出演する、と申し出たのだ。
シュガースパイスは、この界隈では有名な人気バンドだし、何と言ってもデビューしたてのプロなのだ。
雑誌やテレビでも露出がちらほら見え始め、デビューシングルはオリコンの33位と健闘している。
そんな彼等がタイバンで出演するとなれば、ライヴハウスは賑わう事間違いなしだし、出演するバンドマンも皆、集客が増えるという事で大喜びなのだ。
何より、プロのミュージシャンと同じステージに立てるというのはステイタスだろう。

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