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スローバラードを君に
第4章 夜明けのファルセット
「あ、ああ、適当に何か出しとくよ」
「頼むね?」
再び引っ込むとシャワーの音がする。
慌ててカラーボックスの中をひっくり返し、比較的綺麗なグレーのスウェットの上下が良いかと思って広げたが、何とお尻の部分に穴が開いているではないか。
「参ったな……」
他にもありったけの服をかき集めてみたが、ヒメが着れそうなのは赤と茶色のチェック柄のコールテン生地のシャツ位だった。
ただ問題は……
下に履くものが無い……
まさか、自分のトランクスを履かせる訳には……
「マズいな……」
洗面所の洗濯機が回っている。
ヒメが自分の服を放り込んだのか……

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