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スローバラードを君に
第5章 恋人の逢瀬
「店長に抗議する」
俺が立ち上がり玄関へ向かうと、美名がすがってきた。
「ダメだよ!そんな事しても何もならない」
「だけど……!
随分な話じゃないか……一方的に」
「ユミなの……」
美名は声色を変えた。
「――?」
「ベンジャミンから帰る時に……ユミが出てきて私に言ったのよ。
『翔大君にちょっかい出すあんたが悪いのよ』
て……」
「お、俺――?」
美名はキッと俺を睨んだ。
「ユミが言ってたのよ。ユミは何度もしょう君と寝たんだって!
『あんたみたいなネンネは直ぐに飽きられるわよ』て……私を嘲笑ったのよ?」
「な……何だよそれは!事実無根だ!ユミの創作した話だよそんなの」
美名は上目遣いで疑る様に見つめる。

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