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スローバラードを君に
第5章 恋人の逢瀬
「美名……本当だよ」
「なんか……そう言われれば言われる程怪しく聞こえちゃう」
頬を膨らませてそっぽを向く美名に、俺は狼狽えるが、美名の大きな荷物を見て、思わず言ってしまう。
「泊まれよ」
「……!」
こちらを見ようとしない美名の頬や首筋が紅く染まっている。
「そのつもりで来たんだろ?」
何か言い掛けた唇を塞いだままベッドの上へ倒した。
「ん――っん――っ」
胸をパタパタ叩かれて俺は咳き込み唇を離す。
その隙に逃げ出そうとするのを腰を掴み抱き寄せた。
「し……しょう君っ」
「今度は逃がさないよ……」
細い腕を纏め上げて、ジーンズのボタンに手をかけると脚を激しく動かして抵抗される。
俺の脚で美名が動かない様に押さえて、ボタンを何とか外し、ジッパーを降ろすと、小さな悲鳴がその唇から漏れた。

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