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第8章 千美はミントでピント

あ～驚いた

部屋の戸を閉めて一息つく

確かに従姉のお下がりとはいえ
水色のベアトップに白いシースルーのボレロを羽織って
オレンジのタイトミニスカに生足ヒールサンダル
ってカッコカワイイ夏のコーデだけど

真っ昼間の電車内で
サラリーマン風のおじさんに
キャバ嬢に間違われて
高校生ってわかったら
援助交際持ちかけられるなんて
…
噂には聞いてたけど本当にあるのね～

スッキリするために
机の上のケースからミントタブレットを一粒出して
口に放り込む

タブレットは固いので味がするのには間がある
始めは少し苦味がきて
その後急速にミントの刺激が口一杯に拡がり
鼻からも抜けて眼にまでしみると
頭も気分もスッキリ！