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第3章 レ

ゆっくりと顎をとらえていた指先が首筋を愛撫した。

触れるようなキスだったはずなのに
いつの間にか、清水さんの舌は私の唇を割って
口内に入り、私の舌と絡みあう。

「はぁぁ・・・・ぁ」

吐息が混ざり合って熱く蒸発した。

それでも上気した私の気持ちとは裏腹に
清水さんは落ち着いて私の口内を犯して、ゆっくりと舌を引き抜いた。

「はぁ・・・・ぁ・・・・・んっ」

その舌がもっと欲しくて私は舌を伸ばす。
一瞬、戻って来そうになった清水さんの舌が
やけに赤く、私の唾液で光っている。

「真子ちゃん・・・」

私の舌をじっと見つめて
それでも自制心をかき集めたような顔をして
ギュッと私を抱きしめた。

「帰したくないな」

その言葉の次の瞬間、
私の舌は、清水さんの舌に絡まって
お互いにもう離れられなくなった。

「清水さ・・・ん」
「・・ん？」

「んぁ・・・や。やめない・・・で」
「うん。やめないよ」

そう言って私たちはもつれ合うように
寝室まで行って、2人同時にベッドに倒れ込んだ。

探していたものが見つかったように。
性急にお互いの舌を舐めまわす。

酔いが醒めた頭で、清水さんとこうなっている事に
いけない、感じたけど。
清水さんが与えてくれる快感を手放す気はなかった。