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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第5章 美少女は名監督?
「あたしは小学校までサッカーをやってたんだ」
いつものように満腹亭。それぞれに料理を注文した後。
池内は他人事のような口調で話し始めた。
「といっても女子のチームなんかないからな。男子のチームに入れてもらってた。そこそこ上手かったんだぜ」
そこそこ、と池内は言うが実際にはそんなレベルじゃなかった。
動きのひとつひとつにキレがあって無駄がなく、そして走るたびに大きな胸が揺れていた。
「そのまま中学でもサッカーするつもりだったんだけどな。さすがに中学のサッカー部には入れなかった。その頃にはもう胸も大きくなってきててさ、入部出来なかったんだよ。
それであたしは、サッカーを辞めた」
全員が池内の話に聞き入っていた。
今でこそ「なでしこJAPAN」の活躍もあり、女子サッカーも注目されるようになってきた。
しかしそれでも、待遇がいいとは決して言えない。国民栄誉章では飯も食えないしグラウンドの整備も出来ない。
中学で女子サッカー部のある学校なんて、ほとんどない。
最初から女子サッカー部のある学校を探してそこに入るか、プロの女子サッカーチームの年代別のチームに入るか。
まだまだ女の子がサッカーをする環境は整っていない。
いつの間に取り出したか、さり気なく池内はタバコを吸っている。
「あ…思い出した」
声を上げたのは二年生の津奈木。
「大宮サントスにやたら上手いのがいて…確かそれ、女の子だった」
「ああ、それあたしだな」
大宮サントスとは、埼玉県大宮市の小学校を拠点に活動するサッカーチーム。
「みんなも覚えてないか。サントスの10番」
「お、思い出したぁ」
素っ頓狂な声を出したのは、秋高の壁こと二年生DF井口。
ウチのサッカー部の経験者組は、小中学校でチームメイトだったり対戦相手だったりいする奴が多い。
津奈木と井口は同じチームだった。
「あのハットトリック決めた10番か」
「ああ、そうそう。井口、あの頃より上手くなったよな」
俺も思い出していた。
いつものように満腹亭。それぞれに料理を注文した後。
池内は他人事のような口調で話し始めた。
「といっても女子のチームなんかないからな。男子のチームに入れてもらってた。そこそこ上手かったんだぜ」
そこそこ、と池内は言うが実際にはそんなレベルじゃなかった。
動きのひとつひとつにキレがあって無駄がなく、そして走るたびに大きな胸が揺れていた。
「そのまま中学でもサッカーするつもりだったんだけどな。さすがに中学のサッカー部には入れなかった。その頃にはもう胸も大きくなってきててさ、入部出来なかったんだよ。
それであたしは、サッカーを辞めた」
全員が池内の話に聞き入っていた。
今でこそ「なでしこJAPAN」の活躍もあり、女子サッカーも注目されるようになってきた。
しかしそれでも、待遇がいいとは決して言えない。国民栄誉章では飯も食えないしグラウンドの整備も出来ない。
中学で女子サッカー部のある学校なんて、ほとんどない。
最初から女子サッカー部のある学校を探してそこに入るか、プロの女子サッカーチームの年代別のチームに入るか。
まだまだ女の子がサッカーをする環境は整っていない。
いつの間に取り出したか、さり気なく池内はタバコを吸っている。
「あ…思い出した」
声を上げたのは二年生の津奈木。
「大宮サントスにやたら上手いのがいて…確かそれ、女の子だった」
「ああ、それあたしだな」
大宮サントスとは、埼玉県大宮市の小学校を拠点に活動するサッカーチーム。
「みんなも覚えてないか。サントスの10番」
「お、思い出したぁ」
素っ頓狂な声を出したのは、秋高の壁こと二年生DF井口。
ウチのサッカー部の経験者組は、小中学校でチームメイトだったり対戦相手だったりいする奴が多い。
津奈木と井口は同じチームだった。
「あのハットトリック決めた10番か」
「ああ、そうそう。井口、あの頃より上手くなったよな」
俺も思い出していた。