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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第7章 目指せ全国! 選手権予選開始!
「大丈夫、彼にはクセがある」
ホワイトボードに小久保のポジションを書きながらヒデが言った。
「右利きの彼は左サイドから中に切れ込むのを好む。利き足の右でシュートを打ちたいからだね。だから本多君をマンマークに付けて、小久保の右側から守備に当たってもらう」
「右足側から?」
「そう。右足でシュートを打つには左足が軸足になるよね? 右側からディフェンスに来られた場合、シュートを打とうと思うと右足に体重をかけて相手に体重を預けて左足で打つしかない。彼は左足のシュートの得点率は高くないんだ」
実際にヒデと体をぶつけ合いながら「なるほど」と本多が呟いた。
「ここまでの相手になら右足だけで通用したかもしれないけどね。本多君ならそれが出来るはずさ」
「…俺で大丈夫でしょうか?」
「うん。いつも誰を相手に守備練習をしてるのか思い出してみなよ」
言って池内のお株を奪うかのようなニヤリ笑い。
武北との練習試合の前、俺はヒデ相手に一対一の練習を繰り返した。試合本番ではその成果か強豪武北のディフェンスを一人で突破することが出来た。
俺達がここまで勝ってこれたのは、いつもヒデ相手に練習をしているというのが大きい。
きっと今でも世代別代表に選ばれればエースとして活躍出来るだろうヒデを相手にしていると、いくら強豪校でもそんなに大きな脅威には感じなくなる。
何てったってうちのエースは世界を知っているんだから。
だからきっと小久保も止められる。本多が止めてくれる。
ヒデを相手に毎日泥まみれの汗まみれになっている彼なら。そしてうちのDF陣ならきっと大丈夫だ。
ホワイトボードに小久保のポジションを書きながらヒデが言った。
「右利きの彼は左サイドから中に切れ込むのを好む。利き足の右でシュートを打ちたいからだね。だから本多君をマンマークに付けて、小久保の右側から守備に当たってもらう」
「右足側から?」
「そう。右足でシュートを打つには左足が軸足になるよね? 右側からディフェンスに来られた場合、シュートを打とうと思うと右足に体重をかけて相手に体重を預けて左足で打つしかない。彼は左足のシュートの得点率は高くないんだ」
実際にヒデと体をぶつけ合いながら「なるほど」と本多が呟いた。
「ここまでの相手になら右足だけで通用したかもしれないけどね。本多君ならそれが出来るはずさ」
「…俺で大丈夫でしょうか?」
「うん。いつも誰を相手に守備練習をしてるのか思い出してみなよ」
言って池内のお株を奪うかのようなニヤリ笑い。
武北との練習試合の前、俺はヒデ相手に一対一の練習を繰り返した。試合本番ではその成果か強豪武北のディフェンスを一人で突破することが出来た。
俺達がここまで勝ってこれたのは、いつもヒデ相手に練習をしているというのが大きい。
きっと今でも世代別代表に選ばれればエースとして活躍出来るだろうヒデを相手にしていると、いくら強豪校でもそんなに大きな脅威には感じなくなる。
何てったってうちのエースは世界を知っているんだから。
だからきっと小久保も止められる。本多が止めてくれる。
ヒデを相手に毎日泥まみれの汗まみれになっている彼なら。そしてうちのDF陣ならきっと大丈夫だ。