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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第7章 目指せ全国! 選手権予選開始!
「なあ、池内さ」
「ん?」
「そろそろ名前で呼んでくれよ。キャプテンって呼ばずにさ」
「名前で、な」
「いやならいいけど」
「いや、いいぜ。じゃあゾノって呼ぼうかな。あたしのことも里奈って呼んでくれてもいいぜ」
「ああ、うん…」
呼んでみようとして、照れくさくなってしまって呼べなかった。
照れくさいのと、相変わらずハッキリしない池内への気持ちが申し訳なく思ったのと。
「でもさ、ゾノさぁ。今の恋人になったばっかりのカップルみたいなやり取りだったけど」
「え?」
「お前、あたしのことそこまで好きじゃないだろ? 恋愛感情ないだろ」
「ん…よく分んないんだ」
「分かんない?」
「うん…り、里奈のことは好きだ。でも確かに恋愛感情があるかと言われれば、よく分らないんだ」
「全くその気がないわけでもないわけか」
「うん…一緒にいて楽しいし、来ない日には少し寂しく思ったりもするし」
「ふぅん」
ふーっとタバコの煙を吐きながら何だか色っぽい流し目を送られて、俺はドキドキした。
池内は他の同級生と比べてもずっと大人っぽい。
「まあ、今のところはそれでいいや。少なくともただセックスがしたくて部屋に入れてたわけじゃないみたいだしな」
「そ、そんなこと…」
「ああ、いいって無理すんなって。今のところはそれでいいって言ったろ?」
「今のところ?」
「いつか惚れさせてやる、って意味」
タバコの臭いが残る唇が俺の唇に重なった。
ああ、こんな時だっていうのに、こんな真面目な話をしていたのに。
もうムスコ君の元気が張り裂けそうになってる。
「ん?」
「そろそろ名前で呼んでくれよ。キャプテンって呼ばずにさ」
「名前で、な」
「いやならいいけど」
「いや、いいぜ。じゃあゾノって呼ぼうかな。あたしのことも里奈って呼んでくれてもいいぜ」
「ああ、うん…」
呼んでみようとして、照れくさくなってしまって呼べなかった。
照れくさいのと、相変わらずハッキリしない池内への気持ちが申し訳なく思ったのと。
「でもさ、ゾノさぁ。今の恋人になったばっかりのカップルみたいなやり取りだったけど」
「え?」
「お前、あたしのことそこまで好きじゃないだろ? 恋愛感情ないだろ」
「ん…よく分んないんだ」
「分かんない?」
「うん…り、里奈のことは好きだ。でも確かに恋愛感情があるかと言われれば、よく分らないんだ」
「全くその気がないわけでもないわけか」
「うん…一緒にいて楽しいし、来ない日には少し寂しく思ったりもするし」
「ふぅん」
ふーっとタバコの煙を吐きながら何だか色っぽい流し目を送られて、俺はドキドキした。
池内は他の同級生と比べてもずっと大人っぽい。
「まあ、今のところはそれでいいや。少なくともただセックスがしたくて部屋に入れてたわけじゃないみたいだしな」
「そ、そんなこと…」
「ああ、いいって無理すんなって。今のところはそれでいいって言ったろ?」
「今のところ?」
「いつか惚れさせてやる、って意味」
タバコの臭いが残る唇が俺の唇に重なった。
ああ、こんな時だっていうのに、こんな真面目な話をしていたのに。
もうムスコ君の元気が張り裂けそうになってる。