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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第8章 準決勝 武蔵西武戦
「いいかお前ら。まずは走れ、走り負けるな。ヘタクソが走り負けたら勝負になんねーぞ」
池内監督を中心に円陣を組み、最後のミーティング。
「この試合から四十五分ハーフになる。今までより前後半ともに五分長くなる。その五分が鍵だ。その時間に走り負けていなければチャンスはある。
後はヒデと美緒の揃えてくれた資料通りだ。練習を信じろ」
池内の言葉は俺達に勇気を与えてくれる。
厳しい練習を常に見守り、時には一緒に汗を流して俺達を導いてくれた。
きっと今日もベンチから俺達を支えてくれるはずだ。
美緒ちゃんも俺達の後ろに並んでいる。
俺達の疲れを癒し、大いに励まし、そして一緒に泣いて笑ってくれる大事なマネージャー。
今日は必ず笑顔にしてあげたい。思い返せば秋高サッカー部が生き返ったのは全て彼女のおかげなんだ。
文字通りチームの為に体を張ってくれている彼女も、俺達の大きな戦力だ。
あ、一応影が薄いながらも松木先生も顧問として引率をしてくれて、責任者としてベンチに入ることになっている。
出来る精一杯をしようと思ったのか、奥さんに作ってもらったレモンのハチミツ漬けを差し入れしてくれた。
戦力にはならないながらも、俺達はこの先生が嫌いじゃない。サッカー素人ながらいつも気にかけてもらっている。
そういえば、校長に言いつけられたからとはいえ、池内をサッカー部に連れて来てくれたのも松木先生だったっけな。
あんたの連れて来たヤンキー少女はチームを支える一柱となったよ。
「美緒ちゃん」
円陣の外に立つ美緒ちゃんに声をかけてヒデの隣を空けてあげると、美緒ちゃんは驚いたように俺を見返した。
「いいんですか?」
「もちろん。美緒ちゃんも大事な仲間だよ」
「はいっ!」
はじけるような笑顔を見せて駆け寄って、円陣の中に加わった。
「いいか、絶対に勝つぞ!」
「おお!」
「勝って決勝、そこでも勝って全国だ!」
「おおっ!」
頼もしい部員達の声。
「さあ行って来い!」
池内が背中を押す。
「みんな頑張って!」
美緒ちゃんの声が駆け抜ける。
武蔵西武イレブンと並んで、俺達は準決勝のフィールドへと入場した。
池内監督を中心に円陣を組み、最後のミーティング。
「この試合から四十五分ハーフになる。今までより前後半ともに五分長くなる。その五分が鍵だ。その時間に走り負けていなければチャンスはある。
後はヒデと美緒の揃えてくれた資料通りだ。練習を信じろ」
池内の言葉は俺達に勇気を与えてくれる。
厳しい練習を常に見守り、時には一緒に汗を流して俺達を導いてくれた。
きっと今日もベンチから俺達を支えてくれるはずだ。
美緒ちゃんも俺達の後ろに並んでいる。
俺達の疲れを癒し、大いに励まし、そして一緒に泣いて笑ってくれる大事なマネージャー。
今日は必ず笑顔にしてあげたい。思い返せば秋高サッカー部が生き返ったのは全て彼女のおかげなんだ。
文字通りチームの為に体を張ってくれている彼女も、俺達の大きな戦力だ。
あ、一応影が薄いながらも松木先生も顧問として引率をしてくれて、責任者としてベンチに入ることになっている。
出来る精一杯をしようと思ったのか、奥さんに作ってもらったレモンのハチミツ漬けを差し入れしてくれた。
戦力にはならないながらも、俺達はこの先生が嫌いじゃない。サッカー素人ながらいつも気にかけてもらっている。
そういえば、校長に言いつけられたからとはいえ、池内をサッカー部に連れて来てくれたのも松木先生だったっけな。
あんたの連れて来たヤンキー少女はチームを支える一柱となったよ。
「美緒ちゃん」
円陣の外に立つ美緒ちゃんに声をかけてヒデの隣を空けてあげると、美緒ちゃんは驚いたように俺を見返した。
「いいんですか?」
「もちろん。美緒ちゃんも大事な仲間だよ」
「はいっ!」
はじけるような笑顔を見せて駆け寄って、円陣の中に加わった。
「いいか、絶対に勝つぞ!」
「おお!」
「勝って決勝、そこでも勝って全国だ!」
「おおっ!」
頼もしい部員達の声。
「さあ行って来い!」
池内が背中を押す。
「みんな頑張って!」
美緒ちゃんの声が駆け抜ける。
武蔵西武イレブンと並んで、俺達は準決勝のフィールドへと入場した。