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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第8章 準決勝 武蔵西武戦
その隣の一角。陸上部が総出で応援に来てくれている。
スピード命のオカは、陸上部の女子に練習に付き合ってもらってその足にさらに磨きをかけている。
走れ! リトル・スピードスター!
陸上部員が掲げる横断幕には派手な色でそう書いてあった。
「岡島君! 頑張って!」
ひときわ大きな声でオカを応援する声。あの子だろうか、オカの練習に付き合ってくれたのは。
陸上少女らしく引き締まった体の女の子。スポーツで鍛えた肺活量からの、大きな応援の声。
オカは照れくさそうに笑いながら、リストバンドが巻かれた左手を高く掲げた。
スタンドの陸上部員の腕にも、同じリストバンド。
秋高陸上部が揃いで作った部員の証。
オカはその足で陸上部員に認められ、仲間の証をもらったんだ。
大盛り上がりの秋高応援団のいちばん端に少し落ち着いた数人の女性グループがいた。
大学生くらいかな。近くにいる秋高女子生徒よりずっと大人っぽく見える。
その中の一人、ショートカットの女性が知り合いを見つけたように大きく手を振った。
振り返したのは何と、無口で硬派を気取る、口下手で無愛想な男、ドラゴン松茂。
松茂らしく小さく振られた手に、それでも相手の女性は喜んでくれたようだ。
「ドラゴン、あれ誰?」
ドラゴンは顔を真っ赤にして足早にゴールに向かっていった。
眩しい生足を披露してくれているチアガールの中に見知った顔、と思ったらヤマの彼女の前田夏ちゃんだった。
ヤマに熱い視線を注ぎ、ヤマも送り返す。
あ、そういえばこいつら、この大会の優勝に二人の初体験がかかっているんだっけ。
まあ、この調子じゃ仮に優勝出来なくても、その日は遠くなさそうだけどね。
スピード命のオカは、陸上部の女子に練習に付き合ってもらってその足にさらに磨きをかけている。
走れ! リトル・スピードスター!
陸上部員が掲げる横断幕には派手な色でそう書いてあった。
「岡島君! 頑張って!」
ひときわ大きな声でオカを応援する声。あの子だろうか、オカの練習に付き合ってくれたのは。
陸上少女らしく引き締まった体の女の子。スポーツで鍛えた肺活量からの、大きな応援の声。
オカは照れくさそうに笑いながら、リストバンドが巻かれた左手を高く掲げた。
スタンドの陸上部員の腕にも、同じリストバンド。
秋高陸上部が揃いで作った部員の証。
オカはその足で陸上部員に認められ、仲間の証をもらったんだ。
大盛り上がりの秋高応援団のいちばん端に少し落ち着いた数人の女性グループがいた。
大学生くらいかな。近くにいる秋高女子生徒よりずっと大人っぽく見える。
その中の一人、ショートカットの女性が知り合いを見つけたように大きく手を振った。
振り返したのは何と、無口で硬派を気取る、口下手で無愛想な男、ドラゴン松茂。
松茂らしく小さく振られた手に、それでも相手の女性は喜んでくれたようだ。
「ドラゴン、あれ誰?」
ドラゴンは顔を真っ赤にして足早にゴールに向かっていった。
眩しい生足を披露してくれているチアガールの中に見知った顔、と思ったらヤマの彼女の前田夏ちゃんだった。
ヤマに熱い視線を注ぎ、ヤマも送り返す。
あ、そういえばこいつら、この大会の優勝に二人の初体験がかかっているんだっけ。
まあ、この調子じゃ仮に優勝出来なくても、その日は遠くなさそうだけどね。