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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第8章 準決勝 武蔵西武戦
後半開始の時間が迫っている。
「みんな準備はいいか?」
俺はみんなに声をかけた。
共に戦う仲間。いつの間にか、みんな頼れる顔になりやがった。
去年、一度も勝てないまま自信をなくし、サッカーの楽しさを忘れていたあの頃とは違う。
今はサッカーが楽しい。結果はどうあれ、全力でプレー出来ることがとてもとても楽しい。
結果はどうあれ。でも、勝ちたい。だって勝ったほうが百倍楽しいもんな。
部員の顔を見渡す。まだ誰一人勝利を諦めていない。
本当に俺達は変わった。少し前の俺達なら前半で負けていれば後半は早くも諦めムードになっていた。
今はただ真っ直ぐ。前だけを見て。自分を信じて、仲間を信じて。
「よし、後半の作戦を言うぞ」
頼れる池内監督の声。
「今まで以上に走れ。それだけだ。足が折れる覚悟でやって来い」
ニヤリ。いつもの強気の笑い。
俺達の戦い方が通用している。だから作戦を変える必要はない。
だから、自信を持ってやって来い。
少ない池内の言葉の中には、きっとこんな意味が隠されている。素直じゃない池内らしい表現だ。
今ではもう、これくらいのことなら言葉にしなくても伝わるほどの信頼関係を築けている。
「よし、行こう」
「勝つよ、絶対に!」
俺の声にヒデが続いた。
「おぉっ!」
部員の気合の入った声が秋の空に響いた。
「みんな準備はいいか?」
俺はみんなに声をかけた。
共に戦う仲間。いつの間にか、みんな頼れる顔になりやがった。
去年、一度も勝てないまま自信をなくし、サッカーの楽しさを忘れていたあの頃とは違う。
今はサッカーが楽しい。結果はどうあれ、全力でプレー出来ることがとてもとても楽しい。
結果はどうあれ。でも、勝ちたい。だって勝ったほうが百倍楽しいもんな。
部員の顔を見渡す。まだ誰一人勝利を諦めていない。
本当に俺達は変わった。少し前の俺達なら前半で負けていれば後半は早くも諦めムードになっていた。
今はただ真っ直ぐ。前だけを見て。自分を信じて、仲間を信じて。
「よし、後半の作戦を言うぞ」
頼れる池内監督の声。
「今まで以上に走れ。それだけだ。足が折れる覚悟でやって来い」
ニヤリ。いつもの強気の笑い。
俺達の戦い方が通用している。だから作戦を変える必要はない。
だから、自信を持ってやって来い。
少ない池内の言葉の中には、きっとこんな意味が隠されている。素直じゃない池内らしい表現だ。
今ではもう、これくらいのことなら言葉にしなくても伝わるほどの信頼関係を築けている。
「よし、行こう」
「勝つよ、絶対に!」
俺の声にヒデが続いた。
「おぉっ!」
部員の気合の入った声が秋の空に響いた。