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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第8章 準決勝 武蔵西武戦
「武蔵西武は強いね。でも僕たちも負けてないよ。あれだけ攻められて一点しか取られていないしね」
「ああ。ちょっとずつだけどこっちの攻める時間も増えてるぞ。最後のヤマのシュートは惜しかったしな」
ヒデが言えば池内も続く。
開始早々の失点以降、劣勢だったのが時間の経過とともに少しずつ、こっちの攻撃の時間が増えている。池内が試合前に言った通り、前半終了間際に武蔵西武は大きく崩れた。
「こうなると相手は焦るものさ。いつかこっちにチャンスが来る。後半も今のままでいこう」
「まだまだ、これからですよ」
ヒデの言葉を受けて美緒ちゃんが言った。
彼女の顔に悲壮さはない。強豪校相手に失点し、満足にチャンスすら作れていないという状況にも下を向いていない。
俺達を信じている顔だ。
いや、正確にはヒデを、なのかもしれない。
美緒ちゃんは最近、特にヒデと親しく見える。もしかしたら二人の間に何か進展があったのかもしれない。
それでも、ヒデと共に戦う俺達のことも同じように信じてくれているのか、彼女の表情はまだ明るい。
「きっと勝ちます。信じてます。後半も頑張って応援しますね」
そう言ってニッコリ笑った美緒ちゃんは、やっぱりとっても可愛かった。
「ああ。ちょっとずつだけどこっちの攻める時間も増えてるぞ。最後のヤマのシュートは惜しかったしな」
ヒデが言えば池内も続く。
開始早々の失点以降、劣勢だったのが時間の経過とともに少しずつ、こっちの攻撃の時間が増えている。池内が試合前に言った通り、前半終了間際に武蔵西武は大きく崩れた。
「こうなると相手は焦るものさ。いつかこっちにチャンスが来る。後半も今のままでいこう」
「まだまだ、これからですよ」
ヒデの言葉を受けて美緒ちゃんが言った。
彼女の顔に悲壮さはない。強豪校相手に失点し、満足にチャンスすら作れていないという状況にも下を向いていない。
俺達を信じている顔だ。
いや、正確にはヒデを、なのかもしれない。
美緒ちゃんは最近、特にヒデと親しく見える。もしかしたら二人の間に何か進展があったのかもしれない。
それでも、ヒデと共に戦う俺達のことも同じように信じてくれているのか、彼女の表情はまだ明るい。
「きっと勝ちます。信じてます。後半も頑張って応援しますね」
そう言ってニッコリ笑った美緒ちゃんは、やっぱりとっても可愛かった。