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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第2章 サッカー部快進撃! からの…
「…辞めるよ、サッカー部」
沈黙の後、ヒデは絞り出すような声で言った。
「これ以上いたら迷惑をかける。またサッカー部が活動休止になんかなってしまったら僕は責任が取れない」
「ちょっと待った」
立ち上がったのはヤス。もう一度「待った」と繰り返した。
「辞めるて、それはないんちゃうかな」
「だけど」
「俺らに夢見させといて、一回負けたらそれでサヨナラか?」
「だって…僕は」
「今日の試合で骨身に沁みたわ。今までヒデに頼りっぱなしやったってな」
なあ、とヤスが俺に振り向く。先ほど俺が言ったのと同じ言葉だ。
ヒデは悲痛な顔でヤスを見ている。
「頼む。俺らに力貸してくれ。俺らを鍛えてくれ」
「だって…このままじゃ、またきっとサッカー部に迷惑をかけてしまうから」
「そこは、まあ何とかしようや」
「何とかって?」
「それはやな…みんなで考えてやなぁ」
「私、やります」
声を上げたのは美緒ちゃんだった。
「美緒ちゃん?」
「私…やります」
断固とした口調で美緒ちゃんはもう一度言った。
大きな瞳が涙で濡れている。それでもまっすぐにヒデを見ていた。
「やるって…何を?」
「ヒデさんが痴漢をしなくてもいいように」
小さな手をぎゅっと握り締めて胸に当てる。
少し息が乱れている。ポニーテールが揺れている。
「痴漢がしたくなったら…私を触って下さい」
沈黙の後、ヒデは絞り出すような声で言った。
「これ以上いたら迷惑をかける。またサッカー部が活動休止になんかなってしまったら僕は責任が取れない」
「ちょっと待った」
立ち上がったのはヤス。もう一度「待った」と繰り返した。
「辞めるて、それはないんちゃうかな」
「だけど」
「俺らに夢見させといて、一回負けたらそれでサヨナラか?」
「だって…僕は」
「今日の試合で骨身に沁みたわ。今までヒデに頼りっぱなしやったってな」
なあ、とヤスが俺に振り向く。先ほど俺が言ったのと同じ言葉だ。
ヒデは悲痛な顔でヤスを見ている。
「頼む。俺らに力貸してくれ。俺らを鍛えてくれ」
「だって…このままじゃ、またきっとサッカー部に迷惑をかけてしまうから」
「そこは、まあ何とかしようや」
「何とかって?」
「それはやな…みんなで考えてやなぁ」
「私、やります」
声を上げたのは美緒ちゃんだった。
「美緒ちゃん?」
「私…やります」
断固とした口調で美緒ちゃんはもう一度言った。
大きな瞳が涙で濡れている。それでもまっすぐにヒデを見ていた。
「やるって…何を?」
「ヒデさんが痴漢をしなくてもいいように」
小さな手をぎゅっと握り締めて胸に当てる。
少し息が乱れている。ポニーテールが揺れている。
「痴漢がしたくなったら…私を触って下さい」