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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第2章 サッカー部快進撃! からの…
「初めて痴漢をしたのは中学の全国大会の前だった。
周りの期待や全国へのプレッシャーで、僕はすごいストレスを抱えていた。それがそのままプレイに現れた。スランプになったんだ。
それがまたストレスになってさらにプレイが悪くなる。その繰り返しだった。
そして僕はそのストレスに負けて、電車の中で女の子を触ったんだ」
ヒデは床に目を落としたまま語った。もう俺とも目を合わせようとはしない。
まるで目が合うのを恐れるように、そして思い出の中に沈みこんでいくように、床の一点を見つめたままヒデは語った。
「本当にストレスに負けて触ってしまっただけなんだ。そんな趣味はないんだ。
でも、その日の試合、今までの不調が嘘のように僕は絶好調になった。僕の活躍で全国大会の一回戦を勝てたんだ。
その日以降、僕は調子が悪くなると痴漢をした。そうやって調子を上げた。
そして、全国での活躍が認められて世代別の代表にも選ばれた。高校もスカウトされて推薦で入った」
誰もが驚愕の顔でヒデの告白を聞いている。
美緒ちゃんの頬を涙が一筋流れた。
「そして僕の行為はばれ、サッカー部を追い出され転校することになった」
「そ、そしたら最近この辺りで出る痴漢って…」
「僕だ」
きっぱりとヒデは言った。
「じゃあ今日の不調の理由って…」
「最近警戒が強くて痴漢が出来なかった。そのせいだ」
いつか松木先生が言っていた。最近この辺りに痴漢が出る、と。
学校でも地元のお知らせでも「痴漢に注意」とあった。
そんな中、ヒデはついに痴漢をすることが出来なくなったんだろう。
それが今日の不調の原因なのだろうか。
美緒ちゃんが泣き声を漏らす。何か尖ったものでも踏みつけたような顔でヒデは目をそらした。
周りの期待や全国へのプレッシャーで、僕はすごいストレスを抱えていた。それがそのままプレイに現れた。スランプになったんだ。
それがまたストレスになってさらにプレイが悪くなる。その繰り返しだった。
そして僕はそのストレスに負けて、電車の中で女の子を触ったんだ」
ヒデは床に目を落としたまま語った。もう俺とも目を合わせようとはしない。
まるで目が合うのを恐れるように、そして思い出の中に沈みこんでいくように、床の一点を見つめたままヒデは語った。
「本当にストレスに負けて触ってしまっただけなんだ。そんな趣味はないんだ。
でも、その日の試合、今までの不調が嘘のように僕は絶好調になった。僕の活躍で全国大会の一回戦を勝てたんだ。
その日以降、僕は調子が悪くなると痴漢をした。そうやって調子を上げた。
そして、全国での活躍が認められて世代別の代表にも選ばれた。高校もスカウトされて推薦で入った」
誰もが驚愕の顔でヒデの告白を聞いている。
美緒ちゃんの頬を涙が一筋流れた。
「そして僕の行為はばれ、サッカー部を追い出され転校することになった」
「そ、そしたら最近この辺りで出る痴漢って…」
「僕だ」
きっぱりとヒデは言った。
「じゃあ今日の不調の理由って…」
「最近警戒が強くて痴漢が出来なかった。そのせいだ」
いつか松木先生が言っていた。最近この辺りに痴漢が出る、と。
学校でも地元のお知らせでも「痴漢に注意」とあった。
そんな中、ヒデはついに痴漢をすることが出来なくなったんだろう。
それが今日の不調の原因なのだろうか。
美緒ちゃんが泣き声を漏らす。何か尖ったものでも踏みつけたような顔でヒデは目をそらした。