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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第3章 蘇れ、サッカー部!
翌朝。ヒデは朝ごはんを食べに来なかった。
俺は一人で朝食を済ませ学校へ向かう。いつもはヒデとしゃべりながら食べているので時間がかかる朝食も、一人だとあっという間に終わり、結果として学校に早く着きすぎてしまった。
何となく部室に向かう。
別に意味があってのことじゃない。早く教室に行ってもすることもないし、またみんなの溜め息を吸い込まされるくらいなら、エアコンもない暑い部室のほうが居心地がいいような気がしたからだ。
安いプレハブ造りの部室には、しかし先客がいた。
ヒデだ。
「あ、ゾノ…」
「おう。今日は飯食いに来なかったな」
「ああ、うん…ごめん」
いや、と俺は首を振る。思えばヒデは何かというと謝ってばかりだ。
「あのさ…」
「ん?」
「今度の練習試合なんだけどさ」
「うん」
「勝ちたいんだ」
「ヒデ…」
勝ちたいんだ。もう一度、ヒデは繰り返した。
「勝ってサッカー部をもう一度認めさせよう。僕は精一杯やる。勝ってみんなに迷惑をかけた罪滅ぼしをさせて欲しいんだ。試合の後、改めて僕の処分をみんなで決めてくれればいい。
ゾノ…力を貸してくれないか?」
何があったのだろう。ヒデは立った一晩で見違えるように前向きになった。
美緒ちゃんは一体どんな魔法を使ったんだろう?
「ゾノ、頼む」
「うん。やろう、ヒデ」
「ありがとう」
「おいおい、こっちはずっとヒデに頼りっぱなしだったんだぜ。今度は俺が助けてやるよ」
そして放課後、俺たちは部室に集まった。
そこにはもう来ないと思っていた池内の姿もあった。
俺は一人で朝食を済ませ学校へ向かう。いつもはヒデとしゃべりながら食べているので時間がかかる朝食も、一人だとあっという間に終わり、結果として学校に早く着きすぎてしまった。
何となく部室に向かう。
別に意味があってのことじゃない。早く教室に行ってもすることもないし、またみんなの溜め息を吸い込まされるくらいなら、エアコンもない暑い部室のほうが居心地がいいような気がしたからだ。
安いプレハブ造りの部室には、しかし先客がいた。
ヒデだ。
「あ、ゾノ…」
「おう。今日は飯食いに来なかったな」
「ああ、うん…ごめん」
いや、と俺は首を振る。思えばヒデは何かというと謝ってばかりだ。
「あのさ…」
「ん?」
「今度の練習試合なんだけどさ」
「うん」
「勝ちたいんだ」
「ヒデ…」
勝ちたいんだ。もう一度、ヒデは繰り返した。
「勝ってサッカー部をもう一度認めさせよう。僕は精一杯やる。勝ってみんなに迷惑をかけた罪滅ぼしをさせて欲しいんだ。試合の後、改めて僕の処分をみんなで決めてくれればいい。
ゾノ…力を貸してくれないか?」
何があったのだろう。ヒデは立った一晩で見違えるように前向きになった。
美緒ちゃんは一体どんな魔法を使ったんだろう?
「ゾノ、頼む」
「うん。やろう、ヒデ」
「ありがとう」
「おいおい、こっちはずっとヒデに頼りっぱなしだったんだぜ。今度は俺が助けてやるよ」
そして放課後、俺たちは部室に集まった。
そこにはもう来ないと思っていた池内の姿もあった。