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痴漢脳小説 ~秋津高校サッカー部~
第3章 蘇れ、サッカー部!
 試合会場となった秋高グラウンドには、土曜日にもかかわらず何人もの生徒が観戦に来てくれていた。
 とはいっても組織された応援団ではなく、何人かずつのグループがそれぞれ別々に固まっている。

 数は多くはないとは言え、俺達の必死な姿を見て駆けつけてくれた生徒達だ。

 ほんの数日前まで溜め息発生部と陰口を叩かれていたサッカー部だったのに。
 本当に応援に来てくれたんだな。

 ベンチには松木先生と、マネージャーの美緒ちゃん。池内も来てくれている。

 俺は何だか涙が出そうになってしまった。
 
 同じく来てくれた生徒達を見回しながらヒデが近寄ってきた。

「行こう、ゾノ」
「ああ」
「勝とうね」

 握った拳を突き出す。

「もちろん」

 こつん。俺とヒデの拳が合わさった。

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