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私の可愛い変態ペット
第1章 放課後音楽室

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はじめはただの悪戯だった。
廊下で足を引っ掛けたり、座る時に椅子を引いたり、授業中頭を小突いてみたり。
ほんの悪戯のつもりだった。
いつも一人で退屈そうにしている彼がきっと気になったからだ。
私は彼の後の席でいつも彼の事を見ていた。
「柚葉さ、白川嫌いなんでしょ」
あの頃いつもつるんでいた咲にそう言われた時は驚いた。
え…何言ってるの?って。
そんなつもりなんて全然なかった。
ただなんとなく視界にとまるんだ…。
「白川がいるとさ、こっちまで暗くなるんだよね」
「言えてる~、負のオーラ背負ってるよね」
「いつも勉強ばっかしてるしさ~」
「そうそう、だから柚葉、白川が目障りなんでしょう?」
口々に白川の悪口が洩れる。
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